M&Aトラブルの実例と防止策|悪質買い手・仲介会社の手口と国の注意喚起まとめ (シャローム綜合法律事務所)

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M&Aトラブル|破られた契約書と警告マークの象徴画像

1. M&Aトラブルはなぜ増えているのか

近年、中小企業庁が公式に注意喚起を出すほど、悪質な買い手による被害が増加しています。 特に以下の2系統が顕著です。

  • 悪質な買い手による資金吸い上げ・倒産化

  • 仲介契約の構造的リスク(中立性を欠く仲介・高額手数料・テール条項など)

前者は、朝日新聞等で取り上げられ社会問題化しましたいわゆる「吸血型M&A」の問題です。
後者は、ストロングバイヤーの偏重といった仲介会社側の体質に起因する問題です。

2. よくあるM&Aトラブルの事例

● 悪質買い手による資金吸い上げ

買収後、「資金の集中管理」と称して対象会社の現預金を本部に送金させ、返還せず倒産させる手口。

 

● 経営者保証(個人保証)が解除されない

クロージング後、買い手が保証移行を実行せず、会社の資金を吸い上げ倒産。 元経営者が個人破産に至った実例が公表されています。

 

● 譲渡対価・退職慰労金の未払い

「後払いの退職金」「条件付き対価」が期日になっても支払われないケース。

 

● DD不足による簿外債務の発覚

税金滞納、未払残業代、粉飾などが買収後に発覚する典型例。

 

● PMI失敗によるキーパーソン流出

企業文化の衝突や経営方針の混乱で社員・顧客が離れる。

3. 国が公表した「実際に起きた」トラブル

中小企業庁が2024年8月に公表した典型例:

  • 個人保証が解除されず、売り手経営者が個人破産

  • 退職慰労金の後払いが履行されない

中小企業庁は、中小M&Aガイドライン第3版を公表、またM&A支援機関協会が自主規制ルールのもと特定事業者リストの運営を開始するなど、一定の対策は講じられましたが、その後もトラブルは後を絶ちません。
経済産業省は、M&Aを仲介に関する国家資格制度の運用開始を目指しています。

4. 仲介会社の構造的リスク

仲介会社の多くは「両手取引」で売り手・買い手双方から手数料を受け取るため、利益相反が構造的に生じます。

典型的なリスク:

  • 知識やモラルのない仲介会社が存在
  • 高額な手数料

  • ストロングバイヤーの偏重
  • 専任契約の縛り

  • 成約を急かす営業

5. トラブルを防ぐためのチェックリスト

  1. 報酬基準額(株価か移動総資産か)を確認

  2. 不成立時の支払総額(着手金・月額・中間金)を試算

  3. テール条項の期間・範囲を確認

  4. 専任条項の有無と解約条件

  5. 経営者保証の解除を最終契約の条件にする

  6. 対価は原則クロージング一括(後払いは要警戒)

  7. NDA締結前に詳細情報を渡さない

  8. セカンドオピニオンを妨げる仲介会社は避ける

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▶ 買収後に発覚した「表明保証違反」──買主が取るべき初動対応と損害賠償の実務

▶ 表明保証違反と損害賠償請求

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▶ M&A契約書のリーガルチェックを受けましょう

▶ 「M&A仲介トラブルはこうして訴訟に発展する──弁護士が解説」

▶ M&Aトラブルのご相談方法について

8. M&A後のトラブルでお困りの方へ

M&A後に

  • 表明保証違反

  • 譲渡対価の未払い

  • 悪質買い手による資金吸い上げ

  • 仲介会社とのトラブル などでお困りの場合は、当事務所でご相談を承っています。

▶ M&Aトラブルに関するご相談はこちら(シャローム綜合法律事務所)