2025/07/15
製造業のM&Aは、事業承継やグローバル展開の一環として活発化しています。
ただしその一方で、簿外債務・設備投資・人材不足などの目に見えにくいリスクが多く、買収後に想定外のコストが発生するケースも珍しくありません。
当事務所にも、製造業のM&Aでトラブルに発展したとしてご相談に来られる方が少なくありません。
特に、地場の中小企業を対象としたM&Aでは、帳簿上の数字では把握できない「現場の勘」が求められる場面も多く、法務と実務の融合がカギとなります。しかしその点につき詳細なデュー・デリジェンスの実施が欠如していたり、あるいはその結果を契約書に落とし込む作業が杜撰だったりした場合に、大きな紛争となりえます。
代表的なトラブル類型は以下の通りです:
– 工場設備の減価償却が不適切で、保守費用が想定以上にかかった
– 原材料在庫の評価が杜撰で、実は劣化品(陳腐品)が多数混在していた
– キーマンの退職後に取引先との関係が崩れた
製造業のM&Aで失敗したという方も、シャローム綜合法律事務所にぜひお任せください。
(弁護士 中川内 峰幸)