調剤薬局のM&Aトラブル

調剤薬局のM&Aでトラブルが発生したというご相談を頂戴することが少なくありません。

IT、製造、介護、不動産、美容、教育あたりの業界においてM&Aが実に活発ですが、調剤薬局の業界においても、未だM&Aは盛んですね。

とはいえ、一時と比べ、その内容は変容してきているようです。パパママ薬局と呼ばれる小規模薬局の譲渡が多かった時期を経て、近年では、大手調剤薬局間のM&Aや、ドラッグストアチェーンによる買収が進行しています。しかし依然として調剤薬局業界における中小M&Aの数は非常に多いことから、それに付随して、M&Aトラブルも多発しています。

特に調剤薬局業界においては、人材依存度が高く、地域密着型であることから、買収後の運営体制が整わないと収益悪化リスクが高いという特色があります。買収後にキーマンとなる薬剤師が退職し、新規の採用にも失敗したというケースは珍しくありませんが、これは他の業界にも共通するM&Aの難しさでもあります。特有のトラブル類型としては、保険請求の不備による行政指導を受けたというケースも目にします。

薬局のM&Aで失敗した!という方も、シャローム綜合法律事務所まで是非お気軽にお問い合わせください。

(弁護士 中川内 峰幸)