みやながたかしの法律Q&A

Q31期限の利益とは?

法律用語で意味がよく分からないというものが沢山あると思います。

「善意」「悪意」「果実」等々。ここでは、その中でも比較的皆様が耳にすることの多い「期限の利益」についてご説明します。

期限の利益(きげんのりえき)とは、ローン契約等の消費貸借契約を締結する際に、弁済期限が来るまでは債務の履行を請求されないという、債務者のための利益のことです(民法136条1項)。
例えば、4月1日に知人から弁済期1年後という契約内容で100万円を借りた場合、1年後の4月1日が弁済の期限ということになりますが、この間、借主は100万円を自由に使えるという利益を享受します。
すなわち、弁済期が到来するまでの間は、貸主から100万円の返還を請求されることもありませんので、借主は、これを費消しようが、他人に貸そうが自由ということになります。
このことを指して、「期限の利益」と言います(もっとも、先に期限の利益は債務者の利益と述べましたが、この消費貸借契約が利息付きのものであった場合は、期限までの間の利息を取得することができるという意味では、貸主の側にも利益があるといえます。)。

さて、期限の利益で重要なのは、「期限の利益の喪失」です。
債務者(借主)がその信用を失うような事態が生じた場合、例え弁済期までにまだ猶予があるとしても、貸金を直ちに弁済をしなければならなくなる場合があります。
このことを指して、「期限の利益を喪失した。」と言います。民法では、期限の利益の喪失につき、次のとおり規定されています。 137条 次に掲げる場合には、債務者は、期限の利益を主張することができない。

一 債務者が破産手続開始の決定を受けたとき

二 債務者が担保を滅失させ、損傷させ、又は減少させたとき

三 債務者が担保を供する義務を負う場合においてこれを供しないとき

いずれの場合も、債務者の信用が失われたと判断できる状況であり、このような場合にも債務者に期限の利益を継続して保持させて、契約上の弁済期まで債権者は手をこまねいてみていなければならないとすると、事実上債権の回収が不可能になってしまいます。
ですので、以上の三つのケースに該当することとなった場合、債務者は期限の利益を喪失して、直ちに弁済をしなければならないこととなります(つまり、債権者は「今すぐ返せ」と法的に言えるようになるということです。)。
実際には、上の3つの場合以外にも、個別の契約で、一定の事実があれば期限の利益を喪失する旨の特約がなされることが多いです。
この特約を指して、「期限の利益喪失約款」といいます。 例えば、「3回以上、支払が期限を徒過するようなことがあれば、残金を一括して支払わなければならない。」という内容です。
あるいは、「他の債権者から差押を受けた場合には直ちに期限の利益を失う。」という内容もよく見られます。

さて、期限の利益を喪失して残債務の一括請求が来た場合には、これを弁済しないことには後々厄介なことになるおそれがあります。
放置している間に債務名義を取られ、気がつくと資産が差し押さえられたりということになる前に、先手先手の対策が必要です。
債務整理をお考えの方は、当事務所までご相談下さい。

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